先日ブロンプトンのメンテナンスが発生しました。というのもブロンプトンの固定ねじが緩んできてしまいました。ピンク色の矢印の箇所です。
しかしそのねじが大変回しにく位置で、回すためにはチェーンリングを外す必要がありました。
まぁネットで調べればどうにかなるか、、
しかしネットで検索してもチェーンリングの外し方がよくわからないんですよ。具体的に言うと下記の2点が問題です。
①肝心な箇所の解説がいまいちよくわからない。(工程に対し写真が少ない。特殊な作業のため文章じゃわからん。)
②工具は何が必要なのかもわからない。
そこで今回は動画も用いて、上記2点を解消しつつブロンプトンのチェーンリングの外し方を紹介しようと思います。
必要な工具の紹介
まず必要な工具を先に紹介します。商品名をクリックすると商品ページに行けるようリンクを張っておきます。
上から順番です。
①手袋(鋭利なパーツあり防刃手袋防寒or厚手の防寒手袋を推奨)
②T型レンチ14mm
③モンキーレンチ
④六角レンチ1,5mm(レンチセットがおすすめ)
⑤ドライバー(プラスとマイナス)電動だと超絶ラク
⑥コッタレスクランク
今回は上記があればチェーンリング外し作業ができます。今回の道具で意外に重要なのが手袋です。チェーンリング外す作業で鋭利な箇所にふれやすい作業があります。そのため手を作業中にケガする可能性があります(体験談)。必ず用意して下さい。チェーンリングって剥き身だとノコギリみたいな構造ですからね。
あぶない…
軍手でもいいのですが防寒手袋がいいと思います。理由は軍手は生地が偏りやすく隙間が生まれやすい。鋭利なパーツは隙間から簡単に皮膚に到達するからです。一方、防寒手袋なら気密性を保つためにある程度生地が厚くて隙間が少ないです。
さて道具をそろえたら作業開始です。所要作業時は30分~1時間程度です。
①自転車の向きはチェーンリング側を手前にする。
今回はチェーンリングを外すので、そちらを手前側にします。この向きで設置してメンテナンスをしていきます。
②チェーンリングカバーを外す
まずはカバーから外していきます。使う道具はプラスドライバー。前面に5か所ネジがあるので、外していきます。(画像ピンク矢印部分)
このネジを5か所外すとチェーンリングカバーが外れます。
③クランクカバーをはずす。
クランクの根元のカバーを外します。黒いプラスチック製のキャップが埋め込まれてますので、マイナスドライバーを隙間差し込み外します。ぐいっと差し込みましょう。簡単に外れます。
④クランクの根元の六角ネジをはずす。
カバーを外すと六角ネジがあります。
これをT型レンチ14mmで外していきます。
外すときの向きは反時計周りです。T型レンチを両手で持ちしっかりと回しましょう。ちゃんと回さないと六角ネジの角がつぶれますので、しっかりとネジにT型レンチがはまっていることを確認して反時計回りに回します。
⑤コッタレスクランクを装着する
六角ネジを外してもチェーンリングはまだ外れません。
今度はコッタレスクランクを使います。これを先ほど六角ネジがあった部分にねじ込んでいきます。仕組みとしてはコッタレスクランクでチェーンリングを押し出して外すという仕組みです。
そのため、後ほど述べる「コッタレスクランクをチェーンリングに固定(⑥参照)」し、「コッタレスクランクの金具で押し出してチェーンリングを分離する(⑦参照)」
という作業となります。
以下その方法がわかりづらいので動画も用いて解説です
⑥コッタレスクランクをチェーンリングに固定
コッタレスクランクを先ほど六角ネジがあった部分にねじ込んでいきます。時計回りに回していきます。
根元までしっかりとねじ込みます。
⑦コッタレスクランクの金具で押し出してチェーンリングを分離する<ケガ注意。手袋推奨>
コッタレスクランクでもう一つ可動部があります。動画で説明している手前の個所を持ち、時計回りにねじこんでいきます。
上記の動画のようにねじ込んでいくと、途中から手の力では回らなくなってきます。
そこからはモンキーレンチを使って引き続き時計周りにねじ込んでいきます。このねじ込みはチェーンリングが押し出されて自然と外れるまでひたすら時計回りに回していきます。
モンキーレンチで挟むコッタレスクランクの箇所は動画を参照ください
動画はモンキーレンチ(スパナ)の調整まごついてますが、この箇所をつかんだらひたすら時計周りに回していきます。「硬くて無理だ」と感じたらペダルに体重かけて抑えたりしながら時計周りに回しましょう。
この硬いチェーンリングを外す作業で力んだ結果、手が滑って負傷することがあるので注意です。(負傷したので手袋装着しました・・・)
モンキーレンチで回し始めてから5~6回転でチェーンリングが外れます。
根気強くいきましょう。
外れた!
⑧ブロンプトンのネジ緩み個所を確認・締め直し
ブロンプトンの接合個所は一点に力がかかるので、ダメージが大きい。この箇所は左右たった1本のネジで止まっているので、緩みやすいようです。
六角レンチでしっかりと増し締めしておきます。時計回りに回します。
⑨組みなおしの注意は1つ。クランクが180度の位置関係になるようにはめなおそう。
チェーンリングをはめなおすとき、適当にやってはいけません。反対側のクランクの位置をよく確認しておきましょう。
クランクが元あった180度の位置関係になおるように、はめなおしましょう。
\写真のようにクランクの位置関係に注意です/
これに気が付かず組みなおすとまた、最初からコッタレスクランクで外すはめになって辛さ倍増(体験談・・・地獄やん)
このあとはチェーンカバーのネジを5か所つけなおして終わりです。この作業は①の手順の逆をやるだけなので省略します。
以上、この作業をもってチェーンリング外しと、ネジ緩みの締め直し作業は完了です!
◆まとめ
無事完了したー!
今回紹介したメンテナンスをプロショップでやってもらうと工賃が高いです。
ブロンプトンを所有するものの宿命だと思って自分でできるようにしておきましょう!工具も安いし、持ち込むより時間かかりませんし。