最近「ブロンプトン」を「中古で買う」という検索が散見されます。
これを見るとこんな心の叫びが聞こえてきます。
その気持ち非常にわかります。だって単純にブロンプトン高すぎじゃないですか値段が。
新品で20万円もするって、ちょっとやりすぎだと思います。
そこで実際中古でブロンプトンを複数台買った経験を持つ私が、買ってみてどうだったか。
また中古で買うときはどういうところに注意するべきかも合わせて書いていきたいと思います。
※こちらも追記したので併せてどうぞ。
中古でブロンプトンを買ってどうだったか?
結論から言いますと、悪くはなかったです。
私の場合はヤフーオークションで個人同士で買ったのですが、商品の状態などはおよそ写真の説明の通りでした。
その為外観などの状態については満足でした。
買ったのは7年落ちの中古ブロンプトン
また今回私が買ったブロンプトンは生産から7年という期間が過ぎていましたが、外観としては想定の範囲内の経年劣化でした。
しかしながら中古で購入する場合、初心者にはなかなかわからない注意点が結構あるなぁと感じました。
中古ゆえの注意点
【注意点】 ブレーキや各部可動域は自分でメンテナンスすること。(詳しくは後述の①~⑦)
これは非常に重要なことです。中古で購入した場合、しっかりと各パーツを自分でメンテナンスする必要があります。
ネジなどに緩みがないかなどをチェックする必要があるということです。
でもそうは言っても、普通はこうおもうはず。
そうですよね。これが問題なわけです。これが調べても全然出てこない。
なので今回中古ブロンプトン複数購入したことのある経験から、中古購入時に見ておくべきポイントを下記にまとめておきますね。
ブロンプトン中古購入時に見ておくべきポイント
①ブレーキ周りのシューの減り具合、ブレーキの効きが甘くないか
②ブレーキ周りのパーツのガタツキ、ネジの締め具合
③ホイール周りのガタツキ、クイックリリースなどの締め具合
④ハンドル周りのガタツキ
⑤折りたたみ部の錆び、ガタツキ
⑥年式、製造国(台湾製 Or イギリス製)
⑦走行時、後輪に左右のブレが無いか
おおよそ上記が見ておくべきポイントです。
かくいう私は過去に、安物のミニベロを中古で購入した際にブレーキ金具の台座のネジが外れたことがあります。
よくちまたでは「中古購入は初心者にお勧めしない」と言われます。
でもそれは高い自転車を買わせたいわけではなく、初心者は見るべきポイント(上記①~⑦)に着目できないから、お勧めされないのです。
逆にいえば中古においてチェックすべきポイントさえわかれば、中古でもブロンプトンを購入してもはずれをひかずに済みます。
また個人間の中古取引の場合は、故意か否かにかかわらず所有者も自車のコンディションを理解できてないことがあります。
そのため、見ておくべきポイントを自身で理解しておきましょう。
それではここからは下記を掘り下げつつ詳しく見ていきます。
①ブレーキ周りのシューの減り具合、ブレーキの効きが甘くないか
②ブレーキ周りのパーツのガタツキ、ネジの締め具合
③ホイール周りのガタツキ、クイックリリースなどの締め具合
④ハンドル周りのガタツキ
⑤折りたたみ部の錆び、ガタツキ
⑥年式、製造国(台湾製 Or イギリス製)
⑦走行時、後側フレームに左右のブレが無いか
①ブレーキ周りのシューの減り具合、ブレーキの効きが甘くないか
ブレーキ周りは特に念入りに見ましょう。
控えめに言っても乗り手の命を担保しているのはこのブレーキ部分です。
まず確認すべきはブレーキシューの減り具合です。
これが削れすぎていると、ブレーキの効きが悪くなり止まれない危険があります。
坂道で下りのときに止まれないとか怖すぎます。
前後に動かしながらしっかりとホイールのハブに当たるか試しましょう。
実際にブレーキレバーを引いてブレーキの効きが甘くないかも確認が必要です。
ブレーキのワイヤーが伸びきっていると、目いっぱいブレーキレバーを握らないとブレーキがかからない感触があります。
ブレーキレバーを軽く握ったくらいで強めにブレーキがかかるのが理想です。
握り切らないとブレーキがかからない状態は大変危険です。(いざというとき止まれない)
②ブレーキ周りのパーツのガタツキ、ネジの締め具合
またもやブレーキの話です。ブレーキ周りのガタツキは致命的な事故になります。
ブロンプトンではこの2か所を見ましょう。1つ目は前輪ブレーキ金具自体のガタツキの有無です。ここでは「BROPTON」と書いてあるパーツがガタつかないか見ましょう
二つ目は後輪のブレーキ金具の台座のネジです。
後輪部分をアップにしていますが矢印の箇所のネジやナットが緩んでないか確認しましょう。
ここのネジが緩んでしまうと、ブレーキ金具自体がぐらつき外れます。
購入する前にも緩んでないかチェックしたい箇所です。
③ホイール周りのガタツキ、ホイールネジなどの締め具合
ホイール周りも確認が必要です。
ブロンプトンの場合はロードバイクのようなクイックリリースではなく、ホイールネジが気軽には外れないタイプです。
そのためホイールの締め込みが足りないパターンはあまり見られません。
しかし念には念を入れて、ホイールの締め具合もしっかり確認しておきましょう。
④ハンドル周りのガタツキ
ハンドル周りもガタツキチェックが必要です。
折りたたみ部が劣化してガタつくことがあります。ここが錆びたりしていると体重をかけたときにぐらつく可能性があります。
年式の古いタイプはさびなどで劣化していないかしっかりと見ましょう。
⑤折りたたみ部の錆び、ガタツキ
ブロンプトンは折りたたみ個所が多いです、ゆえにそこが強度が弱く、弱点ともいえます。
そのため折りたたみ各箇所のガタツキと錆を見ておく必要があります。
矢印記載のボディの折りたたみ部の計2か所をチェックしましょう。また折りたたみ内部にもさびが発生していないか、見える範囲で構わないので要確認です。
⑥年式、製造国(台湾製 Or イギリス製)→イギリス製を買おう
年式と製造国は重要な情報です。
自転車の寿命はおおよそ10年が目安と言われています。
頑健なブロンプトンでもそれくらいを目安にしてみたらよいでしょう。(実際は15年や20年耐えうる車両も多くありますが。それを基準にするのは危険)
オークションなどでは1990年代製のブロンプトンが安く売られています。
しかし、さすがに現在の西暦から逆算して20年前のものはやめときましょう。(経験談)
またブロンプトンは過去に製造国が2つに分かれていたことがあります。
台湾製とイギリス製です。
しかし品質低下があったことから台湾製はライセンス契約を打ち切られた経緯があります。
過去に台湾製も所有してた経験から言うと、あえて今台湾製を買う理由はありません。たとえ安くてもです。
台湾製を貶めるわけではありませんがイギリス製を買いましょう。
⑦走行時、後側フレームに左右のブレが無いか
走行時や現車確認時に後側フレームに左右のブレが無いかを要チェックです。
これはブロンプトン特有の問題で、後ろフレームを支えるネジが緩むことでフレームにぶれが生じます。(矢印部分)
ネジの締め直しで治ることもありますが(過去記事参照)、このブレは致命的です。
この箇所の修理となる場合は2~4万円程度のおおがかりな修理となります。
購入時にぜひ確認したいポイントです。
■まとめ
ブロンプトンを中古購入で迷っている人の参考になればうれしいですね。
ブロンプトンは特殊な自転車ゆえに確認すべきポイントが、実際に買ってみるまでイマイチわからないと思います。
買ってからわかっても遅いんだよ!という心の叫びに応えるべく書いてみました。
検討している方は参考にしてみてください
※こちらも追記したので併せてどうぞ。