現在の日本は人手不足といわれるほどの、売り手市場である。
だが2019年中に転職を終えといたほうが良さそうだというのが今回の主張です。
まず会社に不当な扱いをされていると今少しでも感じるなら、好景気が保たれてるうちに転職しておいたほうがいい。それが2019年度までかもしれないという話です。
その根拠は株式相場の逆イールドカーブという指標にあります。
どういうものかというと、国の債権を短期で償還する2年国債、5年で償還の5年国債、10年で償還の10年国債などがあります。
これらの国債には利息が付きます。ふつうは当然長期の国債の方が利息が高いのです。まぁ長くお金を貸すことになるのだからリスクが高くなるし当然ですね。
しかしこれが逆転する現象があります。それが逆イールドカーブといいます。
逆イールドカーブ=市場全体が不況が来ることを予測しているとき
それが先ほど書いた逆イールドカーブ。一例として5年国債の利率が10年国債の利率を上回るという現象。
なぜこれが起きるかというと、この例でいうと「5年は好景気のままだが、10年後は景気悪くなっている」と市場全体が想定するために発生するわけです。
ちょっと説明していきましょう。
「5年は好景気のままだが、10年後は景気悪くなっている」としたらあなたは5年間束縛される国債と10年間束縛される国債のどちらを買いらいですか?どちらが不況の影響を受けずにすむでしょうか。
ふつうに考えて5年の国債ですよね。だって不況突入前に資金の束縛が解かれるわけですから。
その結果、5年国債は人気なり買われ、みんなが欲しがるから値段があがり利息は下がる。10年国債は人気が下がり売れない。その分値段が下がり利息があがります。
こういった理由で逆イールドカーブが発生します。そしてこの逆イールドカーブが米国債券で2018年11月に発生したのです。そして過去をふりかえるとこの逆イールドカーブは発生から1~2年で不景気に突入しています。
つまり最短で2019年11月以降から不景気になる可能性が、わりとあるのです。
もっというと、不景気というのはリーマンショックのように一気にくるパターンもあれば、市場の購買マインド悪化によってじわじわと不景気になるパターンもあります。
いずれも何がきっかけとなって不景気に 突入するかはわかりませんが、念頭において早めに行動するのが良いでしょう。
不況は避けられない。それが景気循環。
景気循環はご存知でしょうか。これも株式相場に投資をしている方ならご存知の概念です。好況と不況でどのセクター(ジャンル)に投資したらよいかを考える概念です。四季のように景気は移ろいます。
(引用 Market Hack流世界一わかりやすい米国式投資の技法 /東洋経済新報社/広瀬隆雄)
好景気と不況はセットのようなもので、ずーっと好景気ではいられないということです。つまり不況の発生は避けられないということです。
2012年12月ごろからのアベノミクス好景気がはじまり、そろそろ7年が経ちます。これは極めて長い好景気で戦後3番目の長さです。
いつ好景気が終わってもおかしくないのです。リーマンショックはアメリカのリーマンブラザーズの破綻が原因でした。その影響で日本も不況に突入しました。先程アメリカの国債が逆イールドカーブになったと書きました。つまり不況のサインの一つがアメリカに出ているのです。
アメリカの景気が悪化すれば、日本も大幅に影響を受けます。
アメリカの経済状況も注視しつつ、影響前に動いたほうが利口だなと思うのです
まとめ
私自身、転職を考えたりしているので市況はとても気になります。市況の悪化の前に動きたいところですね。アメリカ経済が逆イールドカーブで黄色信号が灯り始めました。
身の振り方をしっかりと整理して、認識しときましょう。